子どもの成長で失う『母』の役割。その後の自分どうする?!問題
子供達の成長を感じる今日この頃。
末っ子次女は、高校入学時から自分でお弁当を作っている。
(なんていい子なんだろう・・・)
子供達が自分で出来ないことなんてほとんどなくなってきて、しかも家にいる時間も目に見えて短くなった。
私はにわかに自由時間が増えて、母という役割が希薄になってきて、心もとなく感じ始めた。
つまり、、、
ちょっと、寂しい のだ。
我ながら、意外。
そして寂しいと思うのと同時にむくむくと湧き上がるのは、
不安 だ。
子供達から必要とされなくなる不安。
『母』という役割がなくなると、私に何が残るのだ?
という、まるでメッキが剝がされるような、不安だ。
同世代の母親の皆さんは、そんなことはないだろうか。
Contents
役割は看板であって、あなた自身ではない。
自分の中に意外にも湧き上がる寂しさや不安を眺めながら、ふと思い出したことがある。
5年前、完全に自信喪失して派遣社員として働いていた時のこと。
ランチタイムに外へ出ると、社員証を首から下げた人たちが、楽し気に連れ立ってランチへ向かっていた。
それを見て、「羨ましい」と思ったのだ。
彼らは、「どこどこ会社の〇〇です」という「肩書き」を持ってるんだなって。
その時の私は、『自分には出来ることなんて何もない、私は空っぽな人間』だと思っていた。
だから、肩書きがあれば、空っぽな自分でも少しは自信を持って、『こういう仕事をしている人間です』って言えるんじゃないかって考えていた。
そんなことをふと思い出した。
肩書きは、空っぽの自分を一時的に隠してくれるかもしれない。
でも大事なのは、そんなものを剝がされてもなお、『私は、こういう人間だ』と自分に言えるかどうか。
肩書きや役割というのは、一時的でも確かに、生きる意味や価値を与えてくれるものかもしれない。
もちろん、母という役割は、尊い役割だ。
だけど、その役割はポジションだけ残して、仕事はなくなっていくもの。
肩書きや役割は、自分の外側についている看板みたいなもの。
人生の変遷とともに変わるもの。私自身ではない。
役割や肩書が変わっても、なくなっても、堂々と、私はこういう人間なのだと立っていられるかどうか。
これが、人生の幸せ感にすごく関係していると、最近とっても思うのである。
そして、その看板と中身が一致していると、人って、すごーーーく幸せなんだとも。
Doの肩書き、Beの肩書き
最近読んだ本で、分かりやすい!と思ったので引用。
さとばの大学で副学長を務める元greenz.jpの編集長の兼松佳宏さんは、「beの肩書き」という考え方を提唱している。
僕らは自分について語る時、職種ーデザイナー、エンジニア、編集者のように何をする人かという「doの肩書き」で考えがちだ。だが、そのとらえ方だと、やっていることと内面がズレてくるとしんどくなってしまう。そこで、「どう在ると自分らしいか」という問いに焦点を向けて、それにタイトルをつけるのが「beの肩書き」という考え方だ。
『じぶん時間を生きる』 佐宗邦威 著 あさま社
仕事や役割は、Doの肩書き。
どう在ると自分らしいかは、Beの肩書き。
とっても分かりやすいと思うので、使わせてもらった。
母という役割(=Doの肩書き)が終わりそうで寂しい、不安・・・
今の仕事(=Doの肩書き)から離れたら、自分に何が残るんだろう・・・
とかとか、
Doの肩書きがなくなることを考えると、心もとなく感じるなら、それって一旦停止の合図だと思う。
Doの肩書きを何から何に変えようか?じゃなくて、何に変わっても大丈夫な自分に変わっていく時。
そんな新しい自分を始めるための準備をする時なのだと。
だから、一旦停止して、Beの肩書きを探す旅に出よう。
Beの肩書きの見つけ方
それってやっぱり自分の人生を振り返ることで見えてくる。
何を大事に生きてきたのか。
何が原動力になっているのか。
一番落ち込んだ時に、誰のどんな言葉に力づけられたのか?
心が喜ぶことは何なのか?
とか、自分の内側の歴史を掘り起こしていく。
でもさ、そういうの一人で黙々とやるのって、難しい。
私も、自己啓発セミナーから、あらゆるワークショップにも参加したし、スピリチュアルや占いなんかにも頼ったこともある。
それでも、納得ゆくbeの肩書きを得られたことはなかった。
最後の最後、ただただ夢中で取り組んだ自宅の片付け(美的収納)でまさか、自分のbeの肩書きを見つけられるなんて思ってもみなかった。
お片付けって、すごいんだよ。
家の中のものは、自分の過去をよーーーく見せてくれるから。
あなたがもし、今、親という役割の終わりが見えてきて、寂しさや不安を抱えていたり、
あるいは、何をやっている人(Doの肩書き)がなくなったら、どうなるんだろう?という恐れがあったりするなら、
どうなっても安心って言える自分のBeの肩書き、私と一緒に見つけてみませんか?
新しい自分を始める準備が、そこから始まるのだと、強く、そう思うのだ。
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