片付けでよくやる『迷い箱』をおススメしない理由
使わないのに捨てられない・・・と【迷う】ものは、箱などに入れて半年間寝かせましょう!みたいなやり方、聞いたことはありませんか?
私も、実際にやった記憶があります。
でもね、あれは、おススメしません。
迷うことは、とっても大事なこと。
しっかり迷って欲しいんです。
手放すのか、残すのか・・・結論を出せなくて、いったん判断を先延ばしにすることも、全然構わないのです。
でも!!
箱に入れて、蓋をして、しまってしまうのは、あんまりおススメしないんです。
その理由をお話します。
Contents
見えないものは、無いものになる
お片付けに伺うと、『え!こんなのあったの?!知らない!覚えてない!』という物がぞろぞろ出てくることがよくあります。
どこから出てくるかと言うと、引き出しや、箱、衣装ケースなど、普段、目につかない容器の中から出てくる。
皆さんも経験はありませんか?
私も、自宅を片付けた時、そんなんばっかりでした!!
『あなた誰?いつからそこにいたの?』と、片付けは、遭難者救助活動と呼んでいました(笑)。
そう、見えない状態で収納してしまうと、普段使わない物は、意識から抜け落ちていきます。
そして、いつの間にか、『ない物』に。
今、判断がつかないからと、【迷う】物を、『迷い箱』に入れて蓋をしてしまうと、意識から抜け落ちて、【迷えない】ことになりませんか?
(ややこしい・・・(笑))
『迷い箱』をつくる目的はなんだったのでしょう?
【迷い】に結論を出すためだったのではないでしょうか?
見えない物=無いものにしてしまって、果たして【迷い】に結論は出るのでしょうか?
半年後などと期間を決めて、半年箱を開けなかったら迷わず処分する。
そんなルールは果たして機能するのでしょうか?
(機能する方は、これ以上読まないで大丈夫です!)
約束の期間が来たら、もう一度開ける、もう一度【迷う】を繰り返すことはないのでしょうか?
だとしたら・・・寝かせていた期間は、なんだったのでしょう?
『迷い箱』に迷うものを閉じ込めて、無い物にしてしまうと、【迷う】ことが出来なくなってしまいませんか?
先延ばしは悪いことじゃない!!
大事なのは、しっかり迷うこと、悩むことだと私は考えます。
大好きでも、必要でもないものを、どうして手放せないのか・・・
でも、深く向き合うほど、しんどい、辛い、処分すると考えると心が痛い・・・
手放せばいいのにと分かっていてもできない・・・
そんな自分も嫌だ、嫌いだ、なんなんだと責める・・・
このプロセスは、本当にストレスフル。
だから、先延ばししたくなりますよね。
思わず、箱にしまってフタをしたくなる。
すごくよく分かります。
そして、先延ばしは、決して悪いことじゃない!!
先延ばしはダメよ!なんて言ってないんです。
むしろ、判断を先延ばししてでも、しっかり迷って!!
と私は言いたいわけです。
でも、箱にしまうのをおススメしないのは、
箱にしまっちゃうと、無い物になっちゃうから、またゼロから悩まないといけなくなる。
また、しんどい思いを最初からやらないといけなくなる。
そうじゃなくて、今、結論を出す必要はないから、しっかり迷って、しっかり悩んで欲しい。
その方法をお伝えしたいんです!!
【迷う】ものは、【大好き】なものと一緒に出しておく!
【迷う】ものは、【大好き】なものと一緒に出しておく。
しまわないで、毎日、目に入る状態にしておきます。
【大好き】なものと一緒に並んでいて、毎日目に入るから、やっぱり着ないなぁ、とか、使わないなぁとか、やっぱり好きかも!とか、感じるし、考える。
例えば衣類であれば、これと合わせて着てみよう!とか、行動に移してみたり。
見えることで意識に上がってくるから、決着がつくんです。
衣類だったら、ワンシーズン、【大好き】と一緒に並んでいたら、大体結論が出せます。
【迷う】ものから、【処分】するものへ。
あるいは、【大好き】へ昇格なんてこともあります。
使わないけど、ここにあるだけで『嬉しい』気持ちになる。
そんなものもあったりするわけです。
幸せな記憶は、私たちの今も、未来も、幸せにしてくれます。
そして、
手放すことが正解ではありません。
すべて残しておくことが正解でもありません。
毎日生活しながら、今とこれからの自分を幸せにしてくれるものをじっくり選び取って欲しいのです。
空間も、時間も、有限なのです。
箱に押し込めて、結論は出せません。
迷うなら、しっかり迷う。
そのためには、毎日、見ること、触れること、聞くこと、嗅ぐこと、感じること。
というわけで、『迷い箱』で迷いに結論を出すのは難しいんじゃないかな。
というお話でした。
あなたのおうちには、どんな【迷う】物がありますか?
※予告なく公開を中止することがあります。