夫から怒られて考えたこと。感情が過剰反応する時は、過去の傷がうずいている時かも。

その夜、私はいい感じに酔っていた。
もう夜中で、家族はみんな寝てしまっていた。

酔っ払い状態で、後片付けの仕上げ段階だった。
食洗器に入れようとした粉洗剤をぶちまけてしまったのだ。
「ありゃりゃ…」
手ですくって容器に戻す…を何回かやったけど、もう眠いし、「どうせ片づけるのは私なんだから、明日でいいや~」と、ほったらかして寝た。

朝方、遠くから掃除機の音が聞こえる。。。
ちょっと悪い予感がしたけど、まだ眠かったのでそのまま眠り続けた。

起きると、夫が開口一番、
「なんでこぼした洗剤、そのまんまにするんだ!ママはいつもそう!雑なんだよ!!」と、怒りをぶつけてきた。

えーーー・・・・・
(朝、掃除しようと思ってたのに・・・)
「えーーーごめんねーーー 掃除機かけてくれたのーーーありがとーーー」
と伝えるが、その後もしばらく、
「どうしてそのままにするんだ、ほんとに信じられない」と、叱咤が続いた。

どうでもいいような日常の出来事だったけど、自分の内側を覗いてみるいい機会になったので、こうして振り返っておこうと思いました。

Contents

モヤモヤの奥にある感情と向き合うと見えてきたのは、過去の傷だった

起き抜けで怒られ、しばらくモヤモヤ~とした感情が続きました。
「うーん、もういっか・・・私が悪いんだ・・・」と思いながらも、自分の中に沸き起こるこれらの感情はなんなのかと、覗いてみることにした。

一番の反応ポイントは、「雑」人間と扱われた と感じたことだった。
ぶちまけた洗剤をそのままにしたことだけで、私という人は、いつもそうやって「雑」なんだ、そういうところがいつも嫌なんだ と言われたように感じた。

私は自分の「雑」さで、仕事で大きな失敗をしたことがある。
だから、自分の資質として「雑」であることは認識していて、改善しようと努力してきた。

お片付けのお仕事をするようになってからは、お客様の感じていることや、お客様のものは特に、大切に丁寧に扱うように気を付けている。

丁寧さは、段々私の性格の一部となりつつあったらいいなぁと思っていた。

でも、夫は、私がそうやって、自分の「雑」を克服すべく努力を積み重ねてきたことも、洗剤をこぼしただけで、全部なかったことにするんだ・・・

と思ったら、めちゃめちゃ悲しくなってきたのです。
いや、怒りも湧いてきました。

たったひとつの失敗を取り上げて、だからお前はダメなんだと言われないといけないのかと。

しかし、これらは全て私の中で起きていること。
こんなに感情的な反応が起きるって、なんだろう・・・
とさらに掘り下げてみると、

あーそうか。
私の中には、「雑」で失敗した傷がまだ生きていたんだ。
だから、こんなに過剰反応が起きるんだ。
ということが見えてきた。

だって、過剰反応なんかせずに、「ごめんごめーん!」で終わらせていいくらいの出来事だったのだから。

だから、もう、終わらせることにした。
「雑」さで失敗した自分を責めることも、
「雑」な性質を持ってる自分を否定することも。

雑な私も、丁寧な私も、共存共栄させる道がある

私の中にはいまだに、「雑」さは残っている。
こいつは、一生いなくなったりしないだろう。

「雑」さのせいで、大きな失敗をしてきたし、人にも迷惑をかけてきた。
もう二度と、自分の「雑」さで周りに迷惑をかけてはいけない。
もう二度と、「雑」さのせいで、失敗をするようなことはしたくない。

強くそう思うほど、「雑」である自分を責め、否定して、封じ込めてきた。

完全に消すことなんてできやしないのに。
だって、完全に消したら、私じゃなくなるのだから。

「雑」で失敗したから、丁寧であろうと努力してきた。
しかし、私の「雑」で救われたと言ってくれる人もいる。

ひっくり返せば、「雑」は、私のいいところでもあるのだ。
軽快で、深刻な悩みもガハハと笑い飛ばしちゃう的な。

だからもう、「雑」な自分をダメだダメだと叩くのはやめることにした。

大事なことは、それを、「どこで使うのか?」なのだ。
それが、「雑」な私も、「丁寧」な私も、共存共栄させる道だ。

「雑」を発揮することで、相手の気持ちを軽くしたり、自分自身のギアチェンジができるならいい。

でも、そうじゃないところは、想像力を発揮して、できるだけ丁寧である方が自分も周りも幸せにできるはず。

よし、これからはそうしよう!!

ここまで思考を巡らせると、やっと、夫の視点に立つ余裕が生まれてきた。

やっと相手の視点に立てたら見えてきたこと

夫は、朝方、猫に起こされてキッチンに行ったら、落ちている粉洗剤を踏んでさぞかし不快だったろう。
(私が猫に起こされても起きない時点で、苛立っただろう)

「なんで、そのまんまにするんだ!!」
「これを知らずに踏む俺のことを考えなかったのか!!」
「酔っ払いめ!いつも雑なんだから全く!!」

まぁ、そんな風に思っても仕方あるまい。。。

こんな風にも思ったかもしれない。

「大事にされていない」

確かに、彼が夜中に起きて踏むかもしれないとまで考えなかった私。
やっと反省の気持ちが湧いてきた。笑

身内は特に意識して、想像力を巡らせないと、つい雑になる。
丁寧に人を扱う。
それができる人間でありたいと思った。

過去の傷と向き合い、自分でカサブタ剥がすのやめよう!と思えた良き洗剤事件でした。

人のことも、自分のことも、丁寧に扱おう。
雑は、必要な時に発揮しよう。
そうしたら、自然とカサブタ剥がれて、傷跡も薄くなっていくでしょう。

おまけ。

その後、夫には、「雑だと言われて、今まで、家を整えたり頑張ってきたことも否定されたように感じてめっちゃ悲しかったわー」ということは伝えました。☻

あなたにも、過剰反応してしまう自分の短所的なことってありますか。

短所でもあるけど、ひっくり返せば長所になるのに、過剰に責めたり否定したりしているところってありますか。

そんな、雑で丁寧な私がやっているお片付け。
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