私の片付け迷子story~その③

私の片付け迷子story

勇気を振り絞ってエントリーした、美的収納®ベーシック講座が始まりました。

最初に、『片付いた後のゴールイメージは?』と聞かれました。

とにかく、片づけたい!

それ以外何も浮かばない状態でした。

Contents

ゴールイメージなんて浮かばないまま、美的収納ベーシック講座が始まった!

自信喪失と自己否定の沼に陥る前の人生は、いつも何かに向かって走る!という生き方をしてきました。

立ち止まるなんてことはなかったし、いつも、どうなりたいのか?が明確にあって、そこへ向かって一直線!みたいな感じです。(イノシシどしなので(笑))

でも、片付けを始めた頃は、前述した通り、ただ生きてるだけの人に成り果てていたので、先生に、『ゴールイメージが大切!片付けて、何がしたい?』などと聞かれることが、なんだかとても苦しくて・・・

心が前を向いていないと、夢なんて描けないんだなぁと、人生で初めて痛感したのでした。

そんな状態でしたので、とにかく、『目の前のことに集中したい』と宣言してやらせてもらいました。

キッチンから始まり、半年かけて家中を片付けました。

先のことを全く考えず、目の前のことだけに集中するなんて、私にとっては、人生で初!と言ってもいいくらい稀有なことでした。

ところが、そう宣言して、やり始めたら・・・

それがもう、楽しいのなんのって!!!

全てのプロセスが、楽しくて仕方なく、充実感が溢れてくる体験でした。

食器、全部出しの風景

物と向き合っているうちに、思い出したこと

ひとつひとつ、物と向き合いながら、色々なことを思い出しました。

衣食住の『住』が一番好きだったこと
建築士だった父のこと
海外での生活

好きなこと、もの、色
着たい服とその手触り

どんなふうに、誰と、
どんな自分で、
毎日を過ごしたいのか・・・

何が自分にとっての幸せなのか

そんなことが、少しずつ分かってきて、自分自身の輪郭が、物との向き合いを通して、濃く、濃く、なっていくようでした。

片付いていくごと、幸福感が倍増していきました。

夫や子ども達の存在と、一緒に過ごせる時間が、どれほど有難いことかと、感謝の気持ちがとめどなく溢れてきて、なーんにもない自分、なんでもない日常が、心底愛おしく思えるようになりました。

私にとっての一番の幸せは、家族と笑って過ごす時間だとはっきり分かりました。

段々と、心に空いた穴も埋まっていったのです。

ちょうど、ステイホームの期間と丸かぶりでしたので、夫と子ども達にも、たくさん手伝ってもらって、家をどんどん片付けていきました。

ベッドを組み立ててくれる夫と長男と長女

そうこうしているうちに、やっと、気持ちが前を向けるようになっていき・・・

『この世界にずっと居たい』

そんな風に思うようになり、そのまま、プロコース(美的収納®プランナー養成講座)へ進みました。


更に半年かけて、モニターさんのお宅を丸ごとお片付けさせて頂き、2021年5月に無事お免状を頂きました。

自分を満たすものは、外にはない。
内側から溢れてくるもの。

なんて、頭では分かっていたけれど、
モノと向き合いながら、幸福感が溢れてくる体験をして、なんだかやっと、体感できました。

時間がかかりましたが、50歳までに辿り着けて良かった。
迷走した甲斐もあったというものですね(笑)。

最終回に続く・・・

私の片付け迷子story~最終回

こんな風にして、私は美的収納を通して自分自身を取り戻し、自分にとっての幸せとは何かを知ることが出来ました。 気づいたら、『私は空っぽだ...』とポッカリ空いていた…

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