「自分を知る」から「家を変える」へ。卒ラボを作り直した理由

モネの睡蓮を飾った自宅のリビング。「自分を知る」から「家を変える」へ、卒ラボを作り直した理由 コピー

私が行っている、子育て卒業世代のためのオンライン片付けサポート「卒ラボ」。
実は今、以前とはずいぶん違う形になっています。

以前はグループで進めていた卒ラボが、今は一人ひとりの家と暮らしに合わせて進める、パーソナルな6か月の片付けサポートになりました。

なぜ、こんなふうに変わったのか。
今日は、そのお話を書いてみようと思います。

最初は、みんなでワチャワチャ片付けたかった

卒ラボの1期・2期は、グループ形式でした。
同じように片付けたいと思っている人たちが集まって、ワチャワチャしながら片付けたら楽しそう!

そう、私が思っていたからです(笑)。

そして、もう一つ。
当時の私は、「家を片付けきること」以上に、片付けを通して自分の内側を感じられるようになることを大切にしていました。

本当はどうしたいのか。
何が好きで、何が心地よくないのか。
頭で考えるだけでなく、自分の感覚に気づいていく。

そこが分かってくれば、自然と片付けたくなるんじゃないか。

そんなふうに考えていたんです。

実際、卒ラボを通して、内面に大きな変化があった方もいました。

終わって振り返ってみると、実際の片付けがどれだけ進んだかには、かなり個人差がありました。もちろん片付けが進んだ方もいます。

一方で、6か月の間、片付けそのものはあまり動かなかった方もいました。

そして、私が楽しみにしていた「みんなでワチャワチャ」も……。
思ったほどワチャワチャしなかった(笑)。

月に一度集まる(オンライン)と楽しいんです。
でも、それ以外の時間のグループLINEは、案外静か。

今思えば、そりゃそうですよね。
実際の片付けが動かなければ、相談したいことだって、そんなに出てこないし、片付けって個人的な向き合いなので、グループでシェアしづらいことも多かったんじゃないかなと。

「やっぱり卒ラボをやりたい」と言ってくれた人

実は2期が終わったあと、しばらく新しいサポートが始まらない時期がありました。
発信をしたり、ホームページを作り直したり、片付けのイベントやお喋り会を開いたり。

いろいろ試しながら、次に何を届けたいのか、私自身も考えていました。

そんな中、8月に一人の方が、

「やっぱり卒ラボをやりたい」

と言ってくれたんです。

お喋り会に参加してくださった方でした。
とっても嬉しかった。

そして、その頃には私の中で、ひとつはっきりしていたことがありました。

6か月で実際に家を片付けることを、卒ラボのゴールにしよう。

気持ちの変化を待ってから片付けるのではなく、片付けることを始めよう。
そう考えていました。

片付ける場所は、家によって違う

そこで、以前よりずっと丁寧にお話を聞くことから始めました。

今、どんな暮らしをしているのか。
家の中で、どんなふうに動いているのか。
何に困っていて、これからどう暮らしたいのか。
ものはどこにあって、どこに戻るのか。

そして、一緒に考えました。

「じゃあ、まずどこから片付けようか?」

彼女にとっての卒ラボの6か月間に、どんな風に家が変わっていくのかが分かる、「コンセプト&プランブック」も作りお渡ししました。

実際に片付ける日を決めて、5時間zoomに張り付いてサポートしました。

すると、私自身にも新しい発見がありました。

同じ50代でも、家族構成は違います。
家のつくりも、ものの量も違う。
困っている場所も、片付けが止まっている理由も違う。

何より、

どこから始めると、その人の暮らしが動き始めるのか。

これが、一人ひとり違うんです。
そんなことは、訪問サポートで分かっていたのですが。

例えば、リビングが一番散らかっているからといって、必ずしもリビングから始めるとは限りません。

リビングにあふれているものが、本来どこに収まるべきなのか。

その場所には、今、何が入っているのか。

家全体のものの流れや、ご本人の暮らし方を見ていくと、別の場所から始めた方がよさそうだと分かることもあります。

反対に、ずっと気になっていた場所から始めることで、一気に片付けが動き出すこともあります。

「片付けは、まずここから」という正解が、どの家にも当てはまるわけではない。

だからこそ、その人の家を見て、その人と一緒に考える必要があるんです。

ああ、これはパーソナルじゃないと

個別で進めてみて、私は思いました。

「ああ、本気で家を変えようと思ったら、パーソナルじゃないと!」

もちろん、グループで学ぶことにもよさがあります。
仲間がいるから頑張れることもあるし、ほかの人の話から気づくこともあります。

でも、ゴールを明確に変えたら、卒ラボは、片付けの知識をみんなに同じ順番で伝えるプログラムではなくなった。

目の前の一人が、自分の家を実際に片付けていくこと。

そのためには、その人の家に合った作戦が必要です。
そして、作戦を立てるだけでは終わらない。

実際に片付けてみると、思っていたのと違うことが起きます。
使いやすいと思った収納が、暮らしてみると使いにくかったり。

迷うと思っていたものを、案外すんなり選べたり。
反対に、簡単だと思っていた場所で手が止まったり。

だから、片付けたあとに、その状態で暮らしてみることも大切なんです。

今の卒ラボは、こんなふうに進めます

今の卒ラボは、みんなが同じ日にスタートして、同じことを学ぶ形ではありません。
お申し込みいただいた方から、一人ずつスタートします。

まず、今の家と暮らしを知る。
そして、一緒に作戦を立てる。
実際に片付ける。
その状態で暮らしてみる。

うまくいったこと、うまくいかなかったことを確かめて、次の作戦を考える。

作戦を立てる → 片付ける → 暮らしてみる → 検証する。

これを、その人の家、その人の暮らしに合わせて、6か月間繰り返していきます。

同じ時期に卒ラボを進めている方がいたら、時々集まって、近況をシェアする時間もつくれたらいいなと思っています。

ワチャワチャしたい気持ちは、まだ捨てられないので(笑)。

片付けながら、自分を知っていけばいい

卒ラボの形は大きく変わりました。
でも、私が大切にしたいことが、すべて変わったわけではありません。

片付けを通して、自分の好きなものや、心地よい暮らしに気づいていく。

それは今も、とても大切なことだと思っています。

ただ、以前とは順番の捉え方が変わりました。

心が動くのを待たずに、片付けを始めてしまおう。

なかば強制的にでも、片付けのための時間を取る。

目の前のものを手に取って、
「今の私、これ好き?」
「今の暮らしに、これ必要?」
と、一つずつ選んでみる。

そうしているうちに、

「あれ?私、こういうものが好きだったんだ」
「これは昔の私には必要だったけど、今は違うんだな」

そんなことが見えてくる。

もちろん、気持ちが先に変わることもあります。

でも、気持ちが変わるのを待たなくても、手を動かし始めていい。

片付けながら、自分を知っていけばいい。

今は、そう思っています。

目の前の人と片付けていたら、今の形になりました

こうして振り返ってみると、私が頭の中で考えて卒ラボを作り直したというより、やってみて、うまくいかなかったこともあって。

またやってみて。
目の前の人と一緒に片付けていたら、今の形になった。

という方が近いのかもしれません。

子育てが一段落して、これからは自分のための家にしていきたい。

何度も片付けようとしてきたけれど、一人ではなかなか進まなかった。

そんな方と、今度は一緒に、実際に家を変えていきたいと思っています。

「私の場合、どこから始めたらいいんだろう?」

そう思った方は、今の卒ラボを覗いてみてください。

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