「どうして、そんなに迷わず決められるんですか?」
先日、オンラインで片付けをご一緒しているお客様に、こんな質問をしました。
というのも、その方は、以前ならきっと取っておきそうな服も、驚くほど迷わず手放していたからです。
「痩せたら着たい」と思っていた服も、そのひとつ。
もちろん、痩せたら着たい服を残すことが悪いわけではありません。
ただ、今回はどうしてこんなに判断が早いんだろう?
その理由が知りたくなったのです。
すると、こんな話をしてくれました。
ずっと家を片付けたいと思っていたこと。
片付けの本を読んだり、収納グッズを買ったり、いろいろ試してきたこと。
でも、なかなか片付かなかったこと。
そして、今回は卒ラボで片付けると決めたからには、「やったるぜ!」と思っていること。
だからこそ、
「いつもと同じ選択をしていたらダメだと思っているんです」
と。
なるほどなあ、と思いました。
いつもと同じ選択をしていたら
私たちは毎日、小さな選択を繰り返しています。
これは、まだ使うかもしれないから取っておこう。
これは、今度考えよう。
これは、とりあえずここに入れておこう。
一つひとつは小さな判断です。
でも、同じ選択を繰り返していたら、家の中もなかなか変わりません。
昨日と同じ選択をして、昨日と同じ場所にものを戻す。
それでは、明日も同じ景色が続いて当然。
もちろん、今までの選択が間違っていたわけではありません。
そのときは、それが自分にとって必要な選択だったのだと思います。
でも、これからは違う暮らしをしたい。
そう思ったなら、選び方を少し変えてみてもいい。
「いつもと違う」は、捨てることとは限らない
片付けで迷うものが出てきたとき、無理に手放す必要はありません。
残しておくと決めてもいい。
ただし、迷ったからといって、見えない場所にしまい込んでしまうと、また考える機会がなくなってしまいます。
私はいつも、「迷うものがあったら、大好きなものと一緒に収めてね」とお伝えしています。
彼女にも同じように伝え、「うーん、、、」と迷った服は、大好きな服と一緒に掛けておくことにしました。

すると、毎日目に入ります。
「あれ? これ、やっぱり着ないな」
そんなことが、暮らしの中で分かってくるようになったそうです。
一度で全部決めなくてもいい。
見えるところに置いて、暮らしながら選び直す。
それも、いつもと違う選択です。
(「迷う」ものとの向き合い方は、コチラの記事「片づけてでよくやる『迷い箱』をおススメしない理由」にも、詳しく書きました。)
床が見えたら、掃除をするようになった!
そして、もうひとつ嬉しい報告がありました。
片付けが進んで、床がスッキリするようになったら、以前よりずっと掃除をするようになったそうです。
床にものがたくさんあった頃は気にならなかったのに、床にものがなくなると、足の裏の感触まで気になるようになったとか。
クイックルワイパーを使う回数が増えて、久しぶりに買い足したんですって!
二人で「すごーい!!」と、笑ってしまいました。
これって大きな変化だと思うんです。
床が広がる。
掃除がしやすい。
きれいになった床が気持ちいい。
その心地よさを知ると、また掃除したくなる。
片付けた先の暮らしが、少しずつ変わり始めているんですね。

変わりたいなら、ひとつだけ違う選択を
長年片付かなかった家が、ある日突然変わるわけではありません。
小さくていいので、今日ひとつ、いつもと違う選択をしてみるのはどうでしょう。
迷ったものを隠さず、見えるところに置いて観察してみる。
いつも手が伸びない服をあえて着てみる。
先延ばしにしちゃいがちな郵便物の処理をすぐやってみる。
そんな小さな選択が積み重なって、家の景色が変わっていきます。
「あれ?なんか、気持ち良い」
(逆もあります!)
を感じてみる。
「いつもと同じ」を、ひとつやめてみる。
今の暮らしを変えたいと思ったとき、そこから始めてみるのもいいかもしれません。
少しずつ、少しずつでいいんです。
誰かと一緒に始めるのも、「いつもと違う選択」
でも、ひとりでは、なかなか動き出せないこともあります。
何から始めたらいいのか分からなかったり、途中で手が止まってしまったり。
そんなときは、誰かと一緒に考えてみるのも、ひとつの「いつもと違う選択」です。
美的空間ラボでは、お一人おひとりの家と暮らしを伺いながら、その方に合った片付けの進め方を一緒に考えています。
「私の家だったら、どこから始めたらいいんだろう?」
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